シルク印刷とは「空気を水以外に印刷できる」と言われている印刷方式です。
詳しい内容についてはWikipediaで調べてみてください。
私は仕事でスクリーン印刷に30年以上携わっておりますが、昔からある印刷方式なのに新しい発見ができる面白い技法だと思っています。
大げさな設備は必要ないので、DIYで誰でも簡単に印刷が行えます。
必要になるのは、刷り台・スキージー・版・インキです。
刷り台は、ネット通販で高い物から安い物まで出ていますので、印刷を行いたい寸法を考慮し選ぶと良いでしょう。
手先の器用な方なら自作するのも難しくはないので、オリジナルで刷り台を作成すれば用途に合わせた寸法で何種類も作れます。
スキージーは、ウレタンゴムのシルク印刷用スキージーがベストですが、版を破らずインキを押し出せれば何でも良いので、ホームセンターで売っている内装用のヘラなどでも代用できます。
インキはシルク印刷用のインキを素材に合わせたタイプで選定します。
版に関しては、カッティングシートで自作したりもできますが、私は製版屋さんに作ってもらっています。
簡単な印刷方式ですが、突き詰めていくと奥が深く、印刷治具を工夫する事でコップの内側の底や曲面にも印刷ができます。
シルク印刷を行う時の気になる点は「ニオイ」です。
インキの溶剤の臭いは強烈なので、十分に換気を行いながら作業しないといけないのですが、風通しを良くすると印刷に「ゴミ」が入りやすくなるので注意が必要です。
又、インキと洗浄溶剤(版やスキージーの洗浄に使う)は揮発性溶剤を使用しているので絶対に火気厳禁です。
(私は使っていませんが、水性インキは洗浄も水なので引火の危険はないです。たぶん)
インキの選定や版の作り方で色々な印刷を行う事が出来るので、興味のある方はチャレンジしてみては如何でしょうか。